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お客様の声と社員のアイディアを基に魅力的なツアーをお届けしたい (2010年4月5日 かがわ経済レポート)

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- 2010年4月10日 かがわ経済レポートより -

観光業界で、今後の活躍が期待される若手経営者の一人だ。

同社はコトバスグループの一社で、国内ツアーの企画販売を手がける。東京~四国の都市間高速ツアーバスを軸に、富士登山など魅力的なツアー商品を販売。一方で四国八十八ヵ所ツアーも各種開催、四国への誘客と四国の魅力発信に努めている。

「今年は瀬戸内国際芸術祭で訪れる県外客に向けて、香川の観光を満喫してもらえる着地型旅行を発売します。ツアーバスとの連動で、関東の方を香川・四国へ呼び込みたい」

八十八ヵ所ツアーでは、今春から関東以北でも説明会を開催し、誘客活動の広域化を図っている。生まれ育った香川のファンづくり、それは事業のテーマとなりつつある。

四国学院大時代はゼミの一環で、沖縄のある村で共同生活を送り、住民らと絆を深めた経験も。また友人と自動車で全国各地を貧乏旅行で巡るなど、スマートな外見とは裏腹に旺盛な行動力と飾らぬ人柄を持つ。

父(前社長)をはじめ親族の多くが経営者だったため、自分で事業を興してみたいとの夢を抱いていた。

事業継承など口にしたことのない父だったが、「経営者になるなら、スタートラインには早く着いた方がいい」というアドバイスをくれた。それが入社のきっかけとなった。

2000年に入社。学園祭の事務局長を務めた経験もあり、仲間と何かを創り上げていくことが好きだったため、ツアーを企画運営する仕事の面白さに引き込まれた。07年
に社長就任、現在は新人を含め18名の社員とともに、人々の心掴む新ツアーの創造に取り組んでいる。

「企画の源泉は、お客様の声と社員のアイデアです。私も一添乗員として、お客様の生の声に触れようと努めています。

チーム制の社内では誰もが企画や意見を発表する環境にあり、それが当社の強みとなっています」

四国へ呼び込むだけではない。四国の生活者に楽しんでもらおうと、かに(蟹)バスなど新商品も続々生まれている。楠木社長は会話中、「勉強させてもらった」と度々口にする。その謙虚な姿勢があれば、顧客の心を掴むツアーを世に送り出していけるはずだ。

昨年長男が誕生。春風そよぐ旅行シーズン到来に、どこへ連れて行こうかと思いが膨らむ。33才。

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