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徳島でお遍路体験ー (夕刊フジ)

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- 2010年9月3日 夕刊フジより -

猛暑が徐々に去り、これからは絶好のウォーキング・シーズン到来だ。今年はどんなエリア、コースを“征服”しようかと考えている人、あの四国霊場八十八カ所巡りを体験しながら、秋の徳島を満喫してみてはいかが?お遍路さんを受け入れる地元ホテルが手ほどきしてくれる、一番札所から十番札所までの24キロ。2日間かけて体験する癒しのパワースポット・ウォーキングにいざ出発!

四国八十八箇所は徳島から高知、愛媛、香川と巡り全長約1200キロ。観光バスや車でも10日前後かかり、歩けば50日前後もかかる。徳島は昔から「発心の道場・阿波」と呼ばれていた。発心とは思い立つこと、日常を忘れて心を真白に歩き始める。

一番札所の霊山寺は徳島とくとくターミナルから送迎バスで15分。室町時代の阿波三大坊の古刹で、釘灯籠に照られた本堂が美しい。一番最初だけに本格的にお遍路する人も、何だか鐘の打ち方、ロウソクの点け方が心許ない様子だ。参拝が終ると、納経帳に、それは達筆の墨書と朱印をいただいた。これって日本の元祖スタンプラリーなのだ。

さあ、二番札所・極楽寺を目指して出発だ。手にする金剛杖は、弘法大師の化身。同行二人の旅といい、大師と一緒に聖地を巡拝するという意味だそうだ。

町並みの中と田舎道、田んぼの畔道(あぜみち)。忘れていたような懐かしい道中で、素朴な道案内が何か所もあり迷う心配はない。「お接待」といって地元の人から食べ物や飲み物をふるまわれることもあり、こちらも都会ではありえない風景だ。初日は三番札所・金泉寺までの約4.2キロ。送迎バスでホテルへ。ゆっくり汗を流し徳島の味に舌鼓を打った。

翌日はいわば本番。四番札所・大日寺から十番札所までの19キロだ、道端の草花、紅葉を楽しみ、名物のたらいうどんで体力を付けて、それぞれの歴史を持つ札所を巡っていく。最後には333段の石段が待っているが、登り切った時の達成感、ひんやりとした清々しい空気が何とも美しい。

ウォーキングだけでなく、合間に眉山に登って徳島市内を一望したり、市内散策をすれば、楽しみはさらに広がる旅になる。ちなみに私の場合は、吉野川の橋を歩いて渡り、その川幅の広さにすっかり感動してしまった。

【新日本ツーリストの「歩き遍路体験ツアー」】
高速バスで行く、1泊4日、2万9800円のぷらん。東京ディズニーランド、東京駅、新宿駅発着。道中の送迎あり。HPは「新日本ツーリスト」「コトバスエクスプレス」から検索。

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- 2010年9月3日 夕刊フジより -

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