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日本経済新聞に、琴平バスが掲載されました。(日本経済新聞)

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- 2017年6月14日 日本経済新聞(四国経済)より -

訪日客、バスで全国縦断 
九州・四国から北海道へ

琴平バスなど9社連合 乗り継ぎ、長期周遊

琴平バス(香川県琴平町)など全国の観光バス事業者9社が連携し、訪日外国人客の広域観光バスツアーの企画に乗り出す。現行制度では個別の事業者ごとに営業エリアが規定されているため、九州や四国で複数のバスを乗り継ぐ。最長で鹿児島から北海道まで旅行するプランを作ることを目指す。途中下車も可能で、自由度の高い個人旅行を求めるリピーターの注目を集めそうだ。

連携するのは琴平バスのほか、南薩観光(鹿児島県)や宮崎交通(宮崎県)、神姫バスグループ(兵庫県)など。このほど事業連合「ジャパンコーストラインアライアンス」を立ち上げた。まず九州の2社が7月にもツアーを発売する。

9社はグループに旅行会社があり、共同で中継地点や乗り継ぎ方法を詰める。複数の観光バスを乗り継ぐツアーは欧米で「シートインコーチ」として普及している。参加企業は年内に15社ほどに増える予定。

第1弾で鹿児島県を営業エリアとする南薩観光と宮崎県を営業エリアとする宮崎交通が組み、九州一円や南九州を巡るツアーを英語圏の訪日客向けに発売。九州一円を巡る商品は7泊8日で10万~15万円を想定する。2泊3日で途中下車できるなど複数のプランを用意する。九州観光後は大分―愛媛間のフェリーを活用し、四国と接続できるようにする。

琴平バスも年内に道後温泉や金刀比羅宮、祖谷など四国の主要観光地を巡るツアーを計画する。

今回の連携は昨年11月、琴平バスと南薩観光が観光客誘致などで提携したのが契機となった。西日本で乗り継ぎを利用するアイデアが浮上し、その後、関東、北海道のバス事業者も巻き込み、JR各社の新幹線では味わえない広域観光を目指す動きに広がった。

観光バスとして利用される貸し切りバスは営業区域制限があり、利用客はバス会社の営業所があるエリアを出発地か到着地にする必要がある。従来は途中下車が難しく、決められたコースでの利用が多かった。

各社のバスを乗り継げれば、南薩観光などの商品で九州を観光した後、下車してフェリーで四国に渡り、琴平バスに乗り換え、さらに関西で神姫バスに引き継ぐといったプランが可能になる。琴平バスにとっては関西や九州など他地域の訪日客を取り込めるメリットがある。地元に詳しいバス事業者のガイドが対応することで、きめ細かいサービスも提供できる。

東京や大阪、京都が中心だった訪日観光ルートは地方にも広がっている。16年の地方の外国人延べ宿泊者数は前年比13%増(2845万人泊)と伸び率で三大都市圏の5%(4243万人泊)を上回った。

▼シートインコーチ 欧州などで普及している乗合型の観光バスツアー。途中下車が可能で、日程やコースを変更できない団体旅行などに比べ自由度が高い。国内ではJTBグループが導入している。国土交通省の臨時措置により訪日外国人客向けに限り、貸し切りバスの営業区域が拡大したが、区域外での乗降はできない。複数のバスを利用することで、広域での乗降が可能になる。

- 2017年6月14日 日本経済新聞(四国経済)より -

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