高松空港発着の香港便を利用して四国観光を楽しむ外国人旅行客らの利便性を高めようと、琴平バス（琴平町）は28日、高松空港―JR高知駅間の直行バス路線を開設する。運行ダイヤは香港便発着に合わせて組み、四国内のアクセスを拡充し広域周遊につなげる。

高松空港と県外を結ぶ直行バスは、同社が7月から運行している徳島県三好市の観光地・祖谷地区と結ぶ路線に続いて2路線目。

同社は高知空港（高知県南国市）に国際定期便がないことから、外国人観光客らが高知に向かう手段として企画。格安航空会社（LCC）の香港エクスプレスが月、水、金、日曜の週4便運航している高松―香港便に照準を合わせた。琴平バスは、直行バスと他の公共交通機関を組み合わせた四国周遊の動きを見込んでいるほか、高知から香港に向かう日本人客も取り込みたいとしている。

バスは香港便の運航日に高松空港―高知駅間を1往復する。所要時間は約2時間。出発時刻は、高知駅行きが香港便到着の1時間後に、高松空港行きは香港便出発の3時間30分前に設定した。大人運賃は片道2800円、往復5300円。