高速降りたら地域の足

ＪＲ高松駅・高松空港と徳島県の祖谷・大歩危地区を結ぶ１日１往復の路線バス。車内後部に置かれた「囲炉裏」に乗客は目を丸くする。「かかし」も座り、古き良き日本の雰囲気を醸し出す。

琴平バス（香川県琴平町）が18年７月に高松空港と県外を結ぶ初の企画として始めたが、利用が見込めなかった。「座席をを遊ばせておくのはもったいない」（山本紗希執行役員）と、観光バスのように改装した。

1便あたりの平均利用者数は数人と厳しい船出となったが、台湾や香港などの旅行会社に営業すると反応が良かった。「ぜひとも取り扱いたい」と予約販売がきまり、路線存続に日が差した。