日曜ＰＬＵＳ＋経済／輝く人＝琴平バス　山本紗希さん（２９）こだわりの旅提案

「コトバス」の愛称で知られる琴平バス（琴平町）で企画開発を担当する山本紗希さん（29）。「琴平は可能性を秘めた町だと思う」。県内有数の観光地・琴平に外国人観光客を呼び込もうと日々、新たなアイデアを提案している。

大阪出身で入社7年目。学生時代から度々旅行に出掛ける旅好きだった。趣味を職業に変えられるチャンスに、生まれ育った大阪から迷わず香川に足を踏み入れた。入社後3年間はバスツアーの企画を担当。大阪出身の強みを生かして関西方面のツアーの拡充に尽力してきた。

現在は新規事業を発案するユニットの一員。昨年7月から運行を開始した高松空港と琴平町、徳島県三好市の祖谷地区を結ぶ定期路線バスには企画から携わった。瀬戸内海や祖谷地区をイメージした専用ラッピング、客席後部のいろりを中心とした古民家風の小座敷など、「全てにこだわった」と自負する。

4月に開幕する瀬戸内国際芸術祭のオフィシャルツアーを同社が手掛けることも決まった。「地元企業として芸術祭に携わり、多くの観光客を呼び込みたい」。向上心は尽きない。

2019年2月24日 四国新聞 経済より