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2019-04-04
MEDIA
琴平バス(香川県琴平町、楠木泰二朗社長)の運輸事業部であるコトパスタクシーが運行する「うどんタクシー」に、増加する海外からの利用者に対応するため、英語が堪能な女性ドライバーが着任した。「うどんタクシー」は、2003年から運行している「うどん県香川」ならではのご当地タクシー。同社は昨年7月に発足した日本ご当地タクシー協会に加盟している。なお、同協会の会艮は、楠木社長が務めている。
「うどんタクシー」の車両は、うどんの形をした行灯を載せたタクシーに、専門の知識を持ったドライバーが乗務し、讃岐うどんに関する「うんちく」を語りながら、お目当ての有名店はもとより、ガイドブックに掲載されていない穴場のうどん店を案内する。海外からの利用者をおもてなしするのは、昨年秋にうどんタクシー選任ドライバーとなった多田純さん。多田さんは地元の香川県出身で、大学では外国語学部で英語を専攻し、英会話スクールに就職したが、海外の人たちとの直接交流を求めて琴平パスに転職。バスツアーの企画などに携わる中で、特枝である英語を生かして「うどんタクシーで海外のお客様をご案内したい」と思い始め、昨年、夕クシー乗務に必要な普通2種免許を取得。さらに、同社の厳しい『うどんタクシ ードライバー試験』に見事合格し、冬から乗務を開始した。通常は琴平パスで業務を行いながら、指名や海外からの予約があれば、うどんタクシードライバーとしてガイドを務める。
「うどんタクシードライバー試験」は、筆記賦験や実地試験のほか、ドライバー自らがうどん店で讃岐うどんの手打ち技術を取得し、合格して初めて正式に乗務できる。(同社のうどんタクシードライバーは。多田さんを含めて7人在籍している。
3月2日に高松市で開催された「ウルトラうどんマラニック2019」では、途中でリタイアしなランナーーを、多田さんが乗務する「うどんタクシー」で搬送した。この「ウルトラうどんマラニック」とは、うどん店をめぐりながら走るマ ラソン大会で、マラソンとピクニックを組み合わせた競技。途中8カ所のうどん店を回って、うどんを食べながら全長63.7kmを完走する。第一回の今回は、全国から100人あまりのランナーが参加した。
多田さんは「これまでモニターや取材対応で外国のお客様をご案内した。うどんがうまくすすれず、食べるのに時間がかかり、3軒ご案内する予定が2軒で終わってしまったことも」と エピソードを披露。
また、「今年は香川県『瀬戸内国際芸術祭2019』が開催されるので、外のお客様のうどんタクシーご利用も増えてくると思う。うどんタクシーを通じて、さぬきうどんと香川県のファンになっていただけるよ、明るい接客を努めたい」と抱負を語っている。ちなみに、多田さんのすきなうどんは、シンプルな「かけうどん」だそうだ。
2019年4月4日 毎日新聞より
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