琴平から大歩危・祖谷、父母ケ浜へ　観光バスの運行開始　琴平バス

琴平バス（香川県琴平町）は20日、琴平から大歩危・祖谷（徳島県三好市）への日帰り定期観光バスツアーと、父母ケ浜（香川県三豊市）へのシャトルバスの運行を始めた。主に外国人観光客の利用を想定しているが、誰でも利用可能という。

定期観光バスは朝、琴平を出て、かずら橋夢舞台、祖谷渓、観光施設「大歩危峡まんなか」を経て夕方に戻る。マイクロバス（21人乗り）で運行し、料金は9800円（温泉、昼食付きプランは1万3650円）。

琴平と父母ケ浜を結ぶシャトルバスは、父母ケ浜近くの飲食店やゲストハウスも巡る1日4往復。うち2往復は琴平から、香川県まんのう町のクラフトチョコ・コーヒー工房へも足を延ばす。ジャンボタクシー（乗客9人）を使い、琴平―父母ケ浜間の料金は2200円。

両路線とも料金は大人、子ども同額で、予約は「コトバスエクスプレス」のサイトから。

同社はかつて高松―かずら橋夢舞台間の路線バスや、琴平―父母ケ浜間のバスなども運行していたが、コロナ禍で撤退していた。

琴平には金刀比羅宮があり、その参拝客が多く訪れるが、地元の旅館やホテルへの宿泊は1泊だけという人が大半で、マイカーを使った日帰り観光も増えている。このため、観光客の琴平での滞在日数を増やし、四国・瀬戸内観光の滞在拠点にしてもらおうと、2路線の運行を決めたという。（福家司）