琴平バス株式会社

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「Kotori」プロジェクトのはじまり

2017年に琴平のこんぴら参道口近くにオープンした、コトリ コワーキング&ホステルの前身となるKOTOHIRA TRIP BASE Kotori(コトリ琴平)。町のツーリストインフォメーションとしての役目を担っていました。

元々のコトリはBtoBが中心だったコトバスのインバウンド事業において、FIT(Foreign Independent Tour:海外個人旅行)化が進む中、toCにおいてコトバスが個人のゲストとの接点を作るために開設したのが始まりでした。
当時は琴平の町でも英語話者がいなかったため、海外ゲストとのコミュニケーションがうまくいかない場面で地元のお店に呼ばれて通訳を行ったり、お店に言われてやってきたゲストの対応を行うなど、助っ人的な活動もしていました。
そういった意味で町のお役に立てているという実感はあったのですが、コロナ禍で海外ゲストが激減し2020年には休業を余儀なくされてしまいました。

宿泊とコワーキングスペースの可能性

その頃、コロナ禍でコトバスの観光・旅行関連サービスの多くは停止していましたが、一方でオンラインバスツアーが人気コンテンツとなり、そのつながりでとあるオンライン宿泊イベントに参加する機会がありました。
そこで知り合った参加者を通じて、宿泊のサブスクリプションというサービスがあることを知ったのです。

折りしもコトバスでは出社を控えてリモートワークに切り替えていた時期だったため、ノマドワークを試してみる良い機会ととらえ、さっそく宿泊サブスクリプションに登録することにしました。
サブスクを利用し、地方を転々としながらオンラインで業務を行なってみたところ、現地では思ったより旅行している人が多いことに驚きました。

また、ゲストハウスというオーナーやゲスト同士の距離が近い宿泊施設に滞在すると、そこで知り合った人と出かけたり食事に行ったりという交流がその場で生まれることに、体験としての新鮮な面白さを感じました。
また同時期に、イベントを通じて知り合ったコワーキングスペース運営者の話を聞く機会がありました。そこで知ったのが、IT企業が優秀なエンジニアを必要とする案件を提供し、仕事を求めるスタートアップやフリーランスのエンジニアがそれを受注するためのハブとしてコワーキングスペースが機能している事例があるということでした。その点に興味を惹かれ、観光業・旅行業にも応用できないかと考えるようになりました。

手探りのゲストハウス改装

いざゲストハウスを開業しようと動き始めたものの、宿泊業に携わること自体が初めてだったため、運営のノウハウがまったくなくすべてが手探りの状態でした。法律的な制約からオペレーションのマニュアル作りまで、やらなければいけないことは山積みでした。

高松の物件は元々コトバスの社員寮として利用していたものをゲストハウスのコンセプトにあわせて改装することにしました。しかし、こちらも初めての経験だったためなかなか工事が進まず、試行錯誤しながらなんとか形にしていったため思った以上に時間がかかりました。

人が集まる『コリビング』

コトリ コワーキング&ホステルは『コリビング』というコンセプトのもと、中長期滞在者をターゲットにしたサービス設計を行ないました。
現在の日本では、宿泊施設の高付加価値化が求められていますが、必ずしも「高級・ラグジュアリー」という事だけではなく、もっと違った方向の高付加価値化が求められているのではないかという思いがありました。
むしろ、今後はインバウンドの増加や働き方の多様化によるデジタルノマドの増加など、中長期滞在のニーズが高まると考えています。その流れの中で、富裕層をターゲットにした高級路線や逆に民泊のような業態ではなく、コリビングを中心に人が自然に集まってくるような「住むように旅する」スタイルを訴求することで自分達の強みを出せると考えました。

関係人口創出拠点

元々のコトリのようなツーリストインフォメーションではなく、コトリ高松を宿泊施設にしようと考えたのは、ゲストとより深いコミュニケーションを図れるということが大きな理由としてありました。

立ち寄りや1、2泊程度の短期滞在ではゲストの予定が詰まっていることが多く、せっかくお店やサービスを紹介しても利用できるチャンスがなかったり、その場で関係が終わってしまうことが基本でした。
しかし、中長期滞在のゲストを対象にすれば、うどんタクシーのような既存サービスを利用してもらったり、コミュニティマネージャーや他のゲストと交流することによって地域をより知ってもらうことが可能になります。そこで友人ができたり、地域のファンになってもらうことでまた来ていただく理由ができることに期待しています。

地域観光を支えるプレイヤーが繋がる・育つコミュニティを形成

また、観光や旅行業に関わりたい人材が副業などで気軽に飛び込めるチャレンジの場としてコワーキングスペースやコリビングスペースを活用してもらいたいと思っています。
これからますますインバウンドが増えて観光業が伸びていった時に、 地域側でその担い手が増えたり育ったりしないと恩恵には与れません。
コワーキングスペースが、そういう人たちが伸びる、 繋がれる、育つ場所になっていってくれたらいいと思います。

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